貿易統計をまとめてみた

投資

毎月、財務省が発表する貿易統計をまとめているのですが、今日はそれについて自分なりの考察を書きたいと思います。

 下のグラフは、日本の主要輸出品目(自動車、自動車の部分品、鉄鋼、半導体製造装置、プラスチック、原動機、集積回路)輸出数量と金額をグラフ化したものです。(輸出数量に関してはKg、個数等関係なく合算しています・・・)

 見ての通り金額・数量ともに右肩上がりとは言えないまでも何とか伸びてきているようですね。

ただ今年に入ってからは円安の影響で金額こそは増加しているものの、数量は伸び悩んでいるようです。

 過去の動向を見ても、株価が大きく下がる前は輸出量も減ってきていることが分かります。特に2015年8月、同年12月~2016年2月、2018年10月~12月の下落の場合、半年以上前から輸出量が減っていたことが分かります。コロナショックの場合も輸出量は横ばいですが、2018年8月の水準に達していないにもかかわらず株価は2018年10月初めの水準に達していることから、実体経済と株価はずいぶん乖離した状態だったのかもしれません。もしかしたらコロナがなくても暴落していたかもしれませんね。ただ、輸出量がそこまで減少していないのは正直意外でした。

 そして、現在の状況を見てみると輸出量は昨年12月にピークを迎えた後減っていることが分かります。8月時点の輸出量は2018年8月とほぼ同じです。特にもっとも輸出金額の多い自動車の輸出量は20年の10月から一貫して下がり続けています。(リーマンショック以降の輸出量の減り方が半端ないですね。生産が海外に移転してしまったのが原因でしょう・・・)

今の株価は割高なのでしょうか?今は主要な中央銀行がインフレ退治のためにこぞって利上げしているし、欧州の財政悪化懸念等、影響も出始めています。大きな下落があってもおかしくないように思えます。ただし、前回書いたように円安が進行すれば日経平均は意外と持ちこたえるかもしれません。

それにしても、一般的に株価は経済の先行指標といわれますが、これでは遅行指標といったほうが良いですね。

昨日からISMが悪かったことと英国政府が所得税の最高税率引き下げを撤回したことで株価は反発していますが、貿易量は伸びていないし、ここ最近の金利上昇を考えると株を買おうという気にはなれないんですよね・・・

米国の経済指標が徐々に悪化しそうだし、日本は原発再稼働と外国人受け入れ容認も始めているからドル円のショートを検討しようかと思います。

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